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2020.06.02
ホテルインディゴ箱根強羅が2020年1月29日に開業した。
デザインコンセプト
外部意匠
江戸時代末期に発祥した箱根独特の伝統工芸、寄木細工をモチーフとし、その中でも木や竹などを細く薄く加工して交互に編んだ「網代」模様から着想を得た縦横の外装ルーバーで外観に表情をもたせた。エントランスは内部ロビーとのつながりを意識し、ゲストのための箱根の別荘をイメージしたシンプルでコンパクトな意匠としている。
インテリア・FF&E計画
強羅公園内にある白雲洞は近代小田原三茶人の一人が作らせた田舎家造りの茶室で、近隣の農家の古材を再構築して創り上げた「田舎家」の席の貴重な作例である。このインフォーマルな田舎家の美を、ホテル全体のデザインコンセプトとして掘り下げ、ロビーのスペースから客室のアメニティに至るまで細部に渡って踏襲した。その他にも強羅の地名の由来にもなったゴロゴロした岩、早川の桜、強羅駅前の歴史ある写真館、ホテル前の水場に生息する蛍、寄木細工などをモチーフとして、ホテル インディゴというブランドの持つ軽妙な遊び心を表現している。
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2020.05.15
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、KKS INTERNATIONAL CO., LTD.は来る2020年5月25日より
事務所を下記新住所に移転いたします。
電話番号、FAX番号は変更ございません。
今後とも何卒倍旧のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
新所在地: Unit B, 9/F, Lippo Leighton Tower,
103 Leighton Road, Causeway Bay,
Hong Kong
Tel No.: (852) 2573-0820
Fax No.: (852) 2573-1028
E-mail: kksint@kks.com.hk
Web: www.kkstokyo.co.jp
KKS INTERNATIONAL CO., LTD.
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2020.03.26
<デザインコンセプト>
1962年開業「ホテルオークラ東京」は創建時より弊社も建築設計に関わってきた縁の深いホテルである。再開発計画によって2019年新たな「The Okura Tokyo」へ生まれ変わるにあたり幾つかの宴会・料飲施設のインテリア設計を担当した。各施設共に「The Okura」の歴史と質の高いサービスを継承した新しい施設計画とし、受け継がれる美と新たに創造していく美を常に意識しながら設計を進めた。
プレステージ棟6階中国料理「桃花林」はホテル創業時より継承された伝統意匠を受け継ぎつつ、店名のもとともなる“桃源郷”をより特徴的に表現したインテリアデザインとした。
7階は、かつて「ホテルオークラ東京」が西洋の機能性を取り入れて日本のホテルに於けるインターナショナル化に柔軟に対応してきた歴史から、英国調“マナーハウス”をデザインテーマとした宴会婚礼付帯施設フロアとなる。
41階にはスカイチャペル・宴会場・料飲施設が配置され、各施設共に眺望を最大限に生かしたインテリアで構成し「The Okura」の新しいエポックの一旦を担う空間になるよう心懸けた。鉄板焼「さざんか」は 日本の“炎と陶”をコンセプトとした鉄板焼レストランで、窓面に配した陶板カウンター席を中心に、陶板アートとその素晴らしい眺望を充分に堪能できるようフードの高さや照明に気を配りながら計画している。
写真:㈱ホテルオークラ東京
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2020.01.28
物件概要
名称:軽井沢プリンスホテルウエスト 日本料理 からまつ
(レストラン「こぶし」改修工事)
竣工:2019年5月23日
設計・監理:株式会社観光企画設計社・株式会社宮本忠長建築設計事務所
施工:西武建設株式会社
面積:159.07㎡
席数:50席(室内)20席(外部)
デザインコンセプト:「軽井沢の記憶と恵みに繋がる空間」
これまで軽井沢プリンスホテルウエストで親しまれてきた「和食からまつ」を、ホテルの離れにある旧レストラン跡地に移設リニューアルするにあたり、この土地が持つ記憶、景色、恵みをテーマに空間デザインを構成しました。
かつての木曽街道軽井沢宿の活気に満ちた台所をイメージした「かまど」、民家風建築の力強い「梁空間」、軽井沢で感じる自然の風景などを表現し、日本の食文化の豊かさをライブ感あふれる演出で楽しめるレストランとしました。
撮影:フォワードストローク
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2019.10.15
荻窪は歴史的に緑豊かな環境と、大正から昭和初期に武蔵野と呼ばれていた地域固有の荻の草原で良く知られていました。現在、東京都の東部に含まれるこの地域には、住宅、市民、教育施設がうまく共存しており、かつての文化的、政治的人物やアーティストの多くにとって「第二の故郷」であるという歴史的背景もあり、西の鎌倉とも呼ばれた名残のある昭和の黄金時代を象徴とした別墅地と言っても過言でもないエリアでもあります。
<アーキテクチャ>
当案件は、成熟した閑静な環境を維持しつつ、”別墅(べっしょ)“に対してのオマージュとなる建物を目指しました。緑に囲まれた住宅街に存在感を持ちながらも謙虚な建物になるよう設計されています。大きめの金色に輝く庇と外壁の鎧タイルによる陰影を活用し、シンプルで伝統的な日本の美と形を追求したデザインによって構成されています。過去に別墅もそれぞれの目的のために作成されたカスタムメイドであったように今回のデザインも「匠」という概念を更に現代的に表現したものとなっています。
<インテリア>
インテリアデザインは、本質的にこの「閑静なエレガンス」の原則に従っています。このようなアプローチは、控えめな門に反映されており、エントランスは豪華さではなく入居者を暖かく迎え入れる玄関として位置づけ、そこから続く庭園に面した吹き抜けのラウンジは、暖炉と書棚を設えた迎賓のための応接間として見立てており、四方を取り囲む特徴的なルーバーが開放感と落ち着いた優雅さを両立させています。
館内随所には、作家とデザイナーが協議を重ねて生み出されたオリジナルのアート作品が設置されており、荻窪という地名の由来である「荻の穂」や、かつての武蔵野の原風景を想起させるイメージなどを再解釈したモダンアートが、歴史ある地での暮らしを特別なものとしています。